反田恭平さん、第2位おめでとうございます!


 今日ショパン国際ピアノコンクールの結果が発表され、反田恭平さん(27才)が2位に選ばれました。日本人の2位入賞は内田光子さん以来の50年ぶりの快挙です。日本人初の1位が期待される中での堂々たる2位です。

 反田さんは、私も以前から1番注目しているピアニストです。楽曲の分析が緻密で、美しい音の響きと丁寧な表現がステキで、私のブログでも7/5に紹介しています。

 しかも今回4位に日本人の小林愛美さんも選ばれました。なんとこの二人、同じピアノ教室に通っていた幼なじみなのだそうです。

 

 ショパン国際ピアノコンクールは5年に1度、ショパンの生まれたポーランドで開催されています。本来2020年に開催されるはずだったのですが、コロナ禍で今年に延期されました。

 このコンクールは現存するピアノコンクールの中では世界最古とされています。音楽コンクールの最高峰と目されていて、ロシアのチャイコフスキー国際コンクール、ベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクールとともに世界三大コンクールと称されています。

 過去の優勝者にはマウリツィオ・ポリーニ、マルタ・アルゲリッチ、クリスティアン・ツィマーマン、ダン・タイ・ソン、ユンディ・リ、等々そうそうたるピアニストが名を連ねます。


 今年はYouTubeで1次予選から生配信されていました。見始めると演奏に惹きつけられついつい寝不足に。特にファイナルの演奏はどの方も圧巻でした。


 入賞者記者会見での反田さんのコメントが今日のニュースで放映されていました。とても興味深い内容でした。


 6年間じっくりとコンクールで演奏する曲のプログラムを練ったこと。

 海外の人に印象づけるために髪型をオールバックで1つに縛る形にし、狙い通り『サムライ』と呼ばれて顔を覚えてもらいやすかったこと。

 2年かけて身体作り。体格も大きくなければ海外の大きなホールではピアノの音を響かせることはできないと、筋肉と脂肪を増やしたこと。1年で筋肉を増やし、次の一年で筋肉を脂肪に変えたのだそうです。


 1番印象に残ったのは、次のお話です。

 『人の夢が叶う瞬間というのは人それぞれ。一瞬かもしれないし、5秒かもしれない。僕の場合は12才から、このコンクールのファイナルのステージでオーケストラと弾きたいという思いが強く、40分間夢が叶い続けた最高の瞬間だった。』


 ショパンコンクールのライブ配信を視聴していて、コンサートで生の演奏を聴きたいという思いがこみ上げました。反田さんの凱旋コンサート全国ツアーが催されるときには、なんとしてもチケットを手に入れて聴きに行きたいです。

 今日は配信されたファイナル(本選)の演奏を。ショパン作曲ピアノ協奏曲第1番です。ちなみに、反田さんはブルグミュラー25の練習曲集の配信もしています。生徒の皆さんにも反田さんの奏でるブルグミュラーの世界をぜひ聴いてみて欲しいと思っています。

Felice富士ピアノ教室

Felice富士ピアノ教室(フェリーチェ)は、ピアノが生涯の趣味になるよう生徒一人一人の個性や特性に応じたレッスンを通して、音楽が人を幸せにすることの実現を目指しています。  ピアノ演奏現役講師が演奏技術と表現力の向上を個に応じたアプローチで育みます。 また、公立中学校34年勤務の実践と特別支援教育士の見識を生かし、レッスンで生徒さんの力とやる気を引き出し伸ばしていきます。

0コメント

  • 1000 / 1000