幼児期の音楽教育


『ピアノを習ってますは武器になる』という本のAmazonの紹介文に

【ピアノを習わないと大損!!―――幼児期からピアノや音楽を習うと「音感・リズム感がつく」、「感性を育む」、そして「脳にいい」という効果はよく知られていますが、じつは、それだけではありません。・・・】というキャッチーな文があります。


 過日ネットで見つけたのですが、海外の研究で音楽教育が脳の発達を向上させることが判明したという記事がありました。

 以下抜粋です。

 【音楽のレッスンは、IQの向上にも効果的だ。カナダの科学者が発表した論文によると、6歳の子供たちに9ヶ月ほど音楽のトレーニングを受けさせたところ、知能の著しい発達を確認することができた。別の研究では、4歳から6歳のときに受けたたった1ヶ月のレッスンが、言語分野の発達に貢献したという結果も出ている。】

 別の論文では、

 【ピアノ演奏は驚くほど脳に良いのです。IQの中心的な脳機能であるワーキングメモリは問題解決能力、社会性、創造性など、人生の成功に関係する全ての基礎となります。これがピアノで伸びます。】

 【ピアノが脳を発達させるという実証データはたくさんあります。】

 【おそらく、ピアノは両手で微妙に違う指の動きができることと、譜面を先読みして覚えて後追いしながら弾くことが主な理由だと考えられます。】

 このほかに、IQを伸ばすのにアートに接することや読書習慣も挙げられていました。いずれも幼児期にそれらに親しむことが大事だと書かれていました。


 脳機能については解明されていない部分の方が多く、世界でIQの測定に使われているwisc検査にしても、5~10年ごとに改訂され、知能とは、知能を測定するとはということも常に議論されています。

 脳の発達によいとされる事柄は他にも色々ありますが、音楽体験、美術鑑賞、読書は誰でも取り組めるものですし、IQ云々を別にして、生涯にわたって人生を豊かにするものだと思います。


 冒頭の写真は幼児さん向けのちゅーりっぷの楽譜と鍵盤に付ける補助具で、既存の教材を参考にしながら私なりに作ってみたものです。

 今日レッスンに来た10月に3才になるNちゃん。前回同じ形で作った楽譜できらきら星を最後まで弾くことができました。それから1週間、おうちで全8曲のファイルから5曲を自分から練習していたそうで、ちゅーりっぷ、かえるの合唱、メリーさんのひつじ、ちょうちょ、おおきなたいこを弾いてくれました。驚きと感激でいっぱいになりました。

 更に嬉しかったのは、レッスンが終わったあと、風船をぽーんと私の方へあげながら『まさこせんせー』と初めて言ってくれたことです♡。ふだん穏やかなNちゃんの元気な呼びかけで私の気持ちも風船のように舞い上がりました☆彡

 ちゅ-りっぷを弾くNちゃんです。


 今日の曲ですが、IQ絡みで。モーツアルトを聴くとIQが高くなるとか、モーツアルトは胎教に良いと盛んに言われている時代がありました。実証があったかはわかりませんが・・・。

 大学の時にモーツアルトのピアノソナタK545第1楽章の冒頭を弾きながら作曲の先生が、いかにモーツアルトが天才であったか神の領域であったかを解説されていたことを今でも覚えています。そのK545を。

 今日も読んでいただき、ありがとうございました。

Felice富士ピアノ教室

Felice富士ピアノ教室(フェリーチェ)は、ピアノが生涯の趣味になるよう生徒一人一人の個性や特性に応じたレッスンを通して、音楽が人を幸せにすることの実現を目指しています。  ピアノ演奏現役講師が演奏技術と表現力の向上を個に応じたアプローチで育みます。 また、公立中学校34年勤務の実践と特別支援教育士の見識を生かし、レッスンで生徒さんの力とやる気を引き出し伸ばしていきます。

0コメント

  • 1000 / 1000