メッセージと涙
6月27日に本番がありました。終わって少し呆けていました(笑)。ブログの更新が滞ってしまいすみません。
本番の演奏の出来は、反省点満載です(聞きに来て下さった方には申し訳ないです)。同じ曲を弾く今月11日の本番に向けて練習を頑張っているところです。
27日は、とても驚いたことに先生がわざわざ来て下さっていました。車で1時間以上かかる道のりです。そして、演奏前の私にステキなメッセージカード付きのお花を下さいました。お花を用意して下さっていたことにも、メッセージが添えられていたことにも重ねて驚きと感動でした。
カードには『本日はおめでとうございます。いつも一生懸命、ありがとう』ときれいな字で書かれていました。本番前に元気をいただきました。ちなみにこのお花、なんと石けんでできているそうで、香りも美しさも続きます♡
中学校で教師をやっていた時代には、こういうカードを書いたり、いただいたりすることはありましたが、その時とは全く気持ちが違いました。
演奏後、その先生が『とてもステキな演奏だったわ!音がとてもきれいだった。あなたが表現しようとしていることがよく伝わってきましたよ。』といわれて、めちゃくちゃ嬉しかったです。なぜならば、スーパーヴィルトーゾなどではない私は、ラ・カンパネラで超絶技巧を繰り出すことはできないし、パワーもないので、音の良さと表現で勝負しようと思っていたからです。
先生にそう言われて、『ありがとうございます。もしそうでしたらスタンウエイの神様のおかげです。』と答えました。先生がレッスンの時に『ステージでスタンウエイを弾くと、スタンウエイの神様が降りてくるのよ。』とおっしゃっていたのです。
また、長い間お世話になっている方がコロナ禍の中に聞きに来て下さっていて、とても良い演奏だったと涙ぐんでくれました。その方は、私が持病で歩くこともままならなかった時に通院時に車で送ってくださいました。その頃のことを知っていらっしゃるから涙を浮かべて喜んでくれたのだと思います。私は感謝の思いでいっぱいです。
演奏の出来は別にして、とても心が満たされた日でした。この気持ちを忘れず、あと数日、悔いを残さぬよう完成度を高めます。
今日の曲は、超絶技巧を遺憾なく発揮しているラン・ランの『ラ・カンパネラ』を。最後の和音では、弦が切れたのかなとも思える音がしています。
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