私のピアノ

 先週、ピアノの調律をしてもらいました。終了後調律師さんからこんなお話をされました。

 このピアノは、もう弦がいっぱいに伸びていて、音質等の調整がもうできないと。逆に弦がそのような状態なので、音が狂うということはほとんどない。寿命です。ということでした。

 私の使っているピアノはヤマハのC3で、20才のときに両親に買ってもらったものです。38才になります。

 色々調べたところ、ピアノに寿命はないと言う調律師さんもいらっしゃいますが、ほぼ40年ぐらいが寿命のようです。 弦が伸びきってしまうと、弾力が無くなり、それだけで音質が低下します。弦がしなるような振動をしなくなってしまうからです。振動ができなくなってしまうと、倍音の響きが得られにくくなり、ピアノという楽器の魅力であるの多彩で豊かな響き、遠くまで届くピアニシモが奏でられないということです。

 

 7年前に自宅が火事に遭いました。幸いこのピアノは火と水による被害を受けることがなかったため、ヤマハの掛川工場で1年間預かってもらい、そのあいだにリペアもしていただきました。

 前出の調律師さんは、県内のコンサート調律師としても長年活躍されており、各会館のピアノのメンテナンスも任されています。『このピアノの音で満足であれば買い換える必要はありません。ただ、一度ピアノのショールームに行って弾いてみてみることをお勧めします。弾いた時の音を聴いて考えてみて下さい。』と言われました。

 確かに、今弾いているラカンパネラで、高音で『コン』とか『コーン』『ポオーン』というような感じの音を出したいと思って弾いても、高音域は『カン』や『キン』に近く(ピアノのせいではなく、私の技術の限界と思っていましたが)。いい音を求めても無理なのか・・・。高音部分をかわいらしく鳴らしたいところを練習していると疲れます。

 更に1番の問題は、私のC3は2本ペダル(T_T)。ラヴェルの『水の戯れ』をレッスンで弾いた時に、先生からソステヌートペダルを使うように指示を受けましたが、私のピアノには無く・・・。生徒に教える身としても、やはり3本ペダル欲しいです。

 ショールームで弾いてみたら欲しくなってしまうだろうな、、、。


 実は気になっているピアノがあります。ヤマハのグランドピアノの新機種『C3X espressivo』です。ムジカノーヴァの6月号にもespressivoについてのPR記事が2ページに渡って掲載されていて、その素晴らしさが以下のように表現されていました。

・ヤマハのCXをベースに、プレミアムピアノSX Seriesのエッセンスを融合した待望の新機種。

・多彩な音色で演奏者の思いに応えてくれるピアノ。

・音の伸びがよい。音が減衰しつつも,響きを感じ続けることができる。

・無駄な力を入れることなく弾くことができ、正しいテクニックを身につけることができる。

・正しく打鍵すればあとは、美しい音色を響かせてくれる。

・このような楽器で日々のレッスンができると、生徒さんたちの成長スピードが格段に速くなる。

・低音域の鳴りの良さが特徴。広い部屋でサイズの大きなピアノを弾いているような感覚が味わえる。

・名前に偽りなく『espressivo=表情豊か』な演奏を生み出してくれる。

・表現する喜びをもっと味わえる。


 ざっと目を通しただけでも、たまらなく欲しくなってしまいます。

 コロナのワクチン接種が済んだら、銀座のヤマハにC3X espressivo を弾きに行ってきます。


 ただ、私にこのピアノを持つにふさわしい技量があるのか、、、(-_-)

 もちろん、レッスンに来てくれる生徒の皆さんにはよいピアノでよりよい音を追い求めて欲しい。音質にこだわった演奏をして欲しいと願えば、よい楽器は必須です。

 私は今月末と来月にステージでピアノを弾く機会があります。その演奏の出来で(周囲の評価等)購入するかどうかを検討したいと思います。あと、私のC3の状態について、他の調律師さんの意見も伺ってみたいと考えています。思い入れのあるピアノだけに。


 ただ、、、まず検討しなくてはならないのは、お値段と私の懐具合なのです(^_^;)。新機種だけあって、お高いです。

 とにかく、2回の本番に向けて、練習を頑張っていきます。


 今日紹介する曲は、ピアノつながりで、ドビッシー作曲『ピアノのために』から『プレリュード』です。私はこの曲で初めてグリッサンドを弾きました。


 今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


 ちなみに調べたところ、ヤマハグランドピアノで3本ペダル(ソステヌートペダル付き)が一般的になったのは1985年からだそうです。






Felice富士ピアノ教室

Felice富士ピアノ教室(フェリーチェ)は、ピアノが生涯の趣味になるよう生徒一人一人の個性や特性に応じたレッスンを通して、音楽が人を幸せにすることの実現を目指しています。  ピアノ演奏現役講師が演奏技術と表現力の向上を個に応じたアプローチで育みます。 また、公立中学校34年勤務の実践と特別支援教育士の見識を生かし、レッスンで生徒さんの力とやる気を引き出し伸ばしていきます。

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