県内出身 若手ピアニストの響演
今日は、伊豆長岡のアクシスかつらぎで催されたコンサートに行ってきました。
2人のフレッシュな学生と、少しお姉さんでもとっても若くてきれいな音大の先生がプロデューサーをつとめる、3人によるおしゃべりとピアノ演奏のコンサートでした。
フレッシュな演奏と書きましたが、3人とも実力はコンクール等で折り紙付きのばりばりで、選曲が普段のコンサートではなかなか聴けないような曲ばかりでした。
その選曲がとても新鮮でよかったのです。
バロックから、古典派(ベートーベンの32番ソナタが最後のソナタなのでロマン派にも近い)、近代、現代と、とても意欲的なプログラムだと思います。若手ならではという感じでした。
まず最初に、プロデューサーの海瀬京子先生が
グリーグの『ホリベルク組曲』より『前奏曲 Op.40-1』を、素晴らしいテクニックで聴衆を圧倒しました。
そのあとの海瀬先生のお話で、先生が以前中村紘子先生から、『コンサートにお話も入れてね。』というようなことを言われて、こういう形にしたと話してくださいました。
曲の解説を詳しくわかりやすく、そして演奏者の紹介をユーモアを交えて楽しく話してくださいました。3人のお人柄の良さがよく伝わってきました。
また、音楽を思う熱い気持ちにもあふれていました。
プログラムは
海瀬京子先生
・グリーグ作曲 『ホリベルク組曲』より『前奏曲 Op.40-1』
岩間優希さん
・バッハ作曲 『トッカータ ハ短調 BWV911』
・ベートーベン作曲 『ピアノソナタ 第32番 』
三浦香鈴さん
・ブリッジ作曲 『砂時計』より『夕暮れ時 』
・スクリャービン作曲 『幻想ソナタ 第2番』
・ラヴェル作曲 『クープランの墓』
アンコール
岩間さん ワイセンベルク『パリの4月』
三浦さん バッハ『パルティータ 1番 プレリュード』
私は、『ホルベルク組曲』『砂時計』は全く初めての曲でした。ブリッジという作曲家自体知りませんでした。対照的な2曲ですが、どちらもとても魅力的でした。
ホルベルク組曲はテクニック的にとても高度で難易度が高く、尻込みしてしまいますが、砂時計は和声が現代的ながら歌うような美しい旋律で楽譜がほしくなりました。
ベートーベンのピアノソナタ32番はあこがれの曲で、かっこよく、すさまじく、美しく、悲しみにあふれた曲で、聴き応えがありました。
ベートーベンを男性が弾くのを生で聴くたびに、無理のないしなやかでたくましいタッチで、力強くそれでいて弾力のある音が出るところがうらやましい、、、と思ってしまいます。
世界で活躍するピアニストや巨匠と呼ばれる大家のコンサートもいいですが、今日のようなコンサートにはまた何度でも足を運びたいと思いました。
ちなみに、今日のコンサートのチケット、500円という、超破格値でした。
今日の1曲はベートーベンのピアノソナタ32番を巨匠ケンプの演奏で。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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